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競馬用語集

  • 裂蹄(れってい)
    「蹄なければ馬なし」という言葉があるくらい馬にとって蹄は大事であるが、蹄の弱い馬は寒くなったり、乾燥したりすると人間のヒビやあかぎれのように蹄が割れてくる。これが裂蹄で、冬に多く起こりやすく、冬場が全然駄目で夏場に活躍する馬の中には裂蹄が影響している馬も多い。

  • 一杯
    脚いろを表す言葉で、脚力に余力がなく加速できなくなった状態を「一杯になる」といい、脚力を出し尽くしたことをいう。馬体が絞りきれないときや気合を付けるときなどに行われる。

    また、調教やレースで"一杯に追う"という場合は馬にまったく余力がなくなるほど騎手が手綱をしごき、またはステッキを入れるなどして追うことをいう。また、一杯になった状態を"お釣りがない"などともいう。

  • 叩く
    競馬用語としての叩くにはふたつの意味があって、ひとつはレース中気合を入れるために馬にムチを入れること。他には休み明けにレースを使うときにも使われる。この場合、仕上がり途上のときに用いることが多い。「休み明けを一度たたく」といったように使われる。

    また、「ステッキを入れる」というのも同じ意味である。もうひとつはレースに使うことを表し、「休み明けを叩いて馬体が絞れた」「叩きながら良くなった」というのがこれで、「ひと叩きして...」などよく使われるが、目標の前のレースとか、レース間隔が開いた時に使う言葉である。

  • リーディング・ジョッキー
    その年の最高勝利度数の騎手。中央競馬の場合、地域が東西に分かれているためそれぞれの最高勝利度数の騎手をリーディング・ジョッキーと呼んでいる。同じ ように最高勝利度数の調教師をリーディング・トレーナーというし、産駒の獲得賞金が最高の種牡馬をリーディング・サイアーといっている。

  • あおる
    発馬の状態で発走直前、あるいはゲートの開いた瞬間にゲート内で立ち上がったりして、前肢を上げた格好で発走すること。

    レース経験の浅い新馬戦などにこういった状態を見せる馬が多いが、発馬の際あおって出ることが癖になっている馬もいる。成績表の通過順の上に1,5アオルと書いてあるが、これはそのレースで1番5番の馬があおって出たということで、他の馬よりスタートで損をしているということである。

  • 焦れる(いれる)
    焦れ込む、またはじれるとも言われ、馬が興奮したり、なにかに気を使って落ちつきのない状態のこと。こういった馬はレースの始まる前(装鞍所、パドック、返し馬など)にスタミナをなくしやすいし、またゲートのミスや折り合いを欠く原因ともなり、レースで全能力を発揮できないことが多い。

    パドックでは気合の乗っている馬と見間違えやすく、発汗状態(異常に多いときは焦れ込んでいる)を注意深く観察したい。また、焦れ込み癖のある馬をイレッポと言っている。

  • うるさい
    馬の性格を表す言葉で、扱いやすく素直な気性の馬を"おとなしい"と言うのに対し、扱いにくかったり、気性的に難のある馬を"うるさい"といい、「うるさいところのある馬」などと使う。

  • エアロフォーム
    空気抵抗のないように騎手の体にぴたっとフィットした勝負服のこと。スピードを競うスケートやスキーの選手が着ている体にぴったりのユニフォームなどをヒントに作られたもので、見た目の格好良さもあって、近年使用している騎手も多くなっている。

  • 追い込み(おいこみ)
    レースにおいて前半後方に位置して直線で先行馬に迫るタイプの戦法を追い込みといい、その馬のことを追い込み馬という。

    先行馬あるいは逃げ馬と対比されるタイプで、強い馬は追い込み馬といわれた時代もあったが、こういったタイプは他力本願になりがちでスローペースだと取りこぼすことも多く、現在一流馬といわれる馬で追い込み一辺倒というのは少ない。

  • 確定(かくてい)
    競馬はゴールインして掲示板に着順がでたら、それで着順が決定というわけではない。

    入着馬の騎手は後検量を受け、規定以上の増減量がなかったかを検査し、さらにレースが公正に行われたか、進路妨害などの事故がなかったかなど確かめられた後着順確定の運びとなり、着順表示板の上の赤ランプが点灯される。

  • 厩舎(きゅうしゃ)
    厩(うまや)ともいい、馬を入れる建物のこと。一人の調教師が管理する厩(うまや)全体を厩舎ということも多い。"厩舎作戦""厩舎情報"などの言葉はここから出ているもので、厩舎関係者あるいは厩舎サイドといった意味をもってくる。

  • 口向き(くちむき)
    「口向きが良い(悪い)」と騎手のインタビューなどでよく聞く言葉だ。

    要するにハミ受けのことで、口向きの悪いという場合は騎手の思い通り馬を操作できないということである。硬口(かたくち)という言葉も口向きの悪いことで、レース中に頭を上げたり、引っかかったりする馬がこれにあたる。

  • 血統(けっとう)
    ひと言でいえばその馬の血筋のこと。父、母がどんな馬の系統からきているかということで、一般に血統というとき、「○○の血統」という言い方をし、父馬および母馬の名前を指すことが多い。

    遺伝力の強いサラブレッドの場合、血統により馬の性質や能力が予測、判断されることが多く、より速い馬を作る上ではその配合に、多大な関心がはらわれている。この血統を系統づけて記されたものが血統書で、世界各国で出されている。            

  • ころがし
    馬券の買い方のひとつ。あるレースが的中したらその配当金を次に買うレースにそっくり買い、さらに的中したら次のレースというように一気に大儲けしようという買い方である。

    雪だるま式に増えることから"雪だるま(買い)"とか、単に"だるま(買い)"と言うこともある。

  • 差し合う(さしあう)
    一人の騎手の乗る馬が同じレースに2頭以上予定される場合に差し合うと言う。「今回乗り役さんが差し合うので1週のばして来週に......」というように使う。人気騎手は特別レースや重賞レースで差し合うことも多い。

  • 仕上がり(しあがり)
    競走馬としての馬体のでき具合を表す言葉。無駄肉がなく、競馬に行って能力を出せる馬体になったとき「仕 上がった」という。「仕上がりひと息」と言えば完調一歩手前ということだし、「仕上がり途上」と言えばまだ仕上がっていないという意味となる。

  • スクーリング
    一般用語では面接授業(通信教育の学生に行う)をいうが競馬用語としては、はじめての競馬場でレースをする馬に前もって下見をさせることをいう。

    馬運車での輸送、競馬場へ着いてからは装鞍所、パドック、馬場への出入り、コースでの足慣らしなど全てを経験させる。 

  • セン馬(せんば)
    去勢された馬のこと。非常に気性が激しく(悪く)反抗的だったりして成績の上がらない牡馬は、去勢することによって性質が従順になり成績が上がることもある。

    最近日本でも去勢することは珍しくないが、アメリカでは以前からさかんに行われておりケルソ、ジョンヘンリーなど大活躍した馬も出ている。また、セン馬は皐月賞、ダービー、菊花賞、天皇賞には出走できない。

  • 総流し(そうながし)
    連勝式の馬券の買い方のひとつで、1頭(枠)の軸馬を決め、他の全ての馬(枠)を相手に選ぶことである。"流し買い"というのも同じ。

  • ダートコース
    表面が砂のコース。中央競馬では芝コースの内側にある。盛岡競馬場では芝コースの外、その他の地方競馬場ではダートしかない。

    日本のダートはほぼ砂に近い馬場で芝ほどスピードが出ない力のいるコースだが、ダートの本場アメリカでは土に近く芝よりもスピードが出る。アメリカも芝コースの外にダートコースがある。

  • 着外
    本来は掲示板に載らない5着以下の馬のことであるが、馬券の対象にならない4着以下を着外と呼ぶことも多い。

  • つつまれる
    レース中に前後左右に他の馬がいて出て行くことも退くこともできないこと。「馬群に入って出られない」とか「ポケットに入って...」などというのがつつまれる状態である。

    馬数の多いレースでは実力のある馬でもこのような展開になることがあり、力を余して負けるというケースもままある。つつまれることは枠順やペースにもよるが、コース取りとも関連することで、騎手の上手、下手につながることである。 

  • 鉄砲(てっぽう)
    鉄砲使いともいうが、長い間故障などで休養していた馬を出走させること。休養明けの出走にもかかわらず好成績を上げる馬を"鉄砲が利く"という。

    休養明けの馬の仕上げがとくに巧く、こうした使い方で成績を上げる厩舎(調教師)を「鉄砲使いが巧い先生」などという。また、鉄砲の利く馬を"ポン駆けする"ともいうし、鉄砲使いのことを"ポン使い"ということもある。 

  • 当歳馬(とうさいば)
    その年に生まれた馬で、とねっことも言われる。馬の年齢は数え年であったが、2000年1月から、外国の表示に歩調を合わせて、満年齢表記に変更された。

    競走馬としてレースに出走するためには、平地競走では、出生の日から起算して2年、障害競走においては3年以上経っていなければならない。  

  • 流し買い
    ある1頭の馬、あるいは枠を中心に、そこから他の馬(枠)に馬券を買う方法で、例えば1番の馬からなら1‐2、1‐3、1‐4......という買い方をいう。

    また中心にした馬(枠)から全部の馬(枠)に流し買いをするとき、"総流し"と言っている。「穴馬を見つけたら流せ」という格言もあり、大穴馬券をとる秘訣のひとつともいえる。

  • 逃げ馬(にげうま)
    スタートダッシュがよく逃げて勝負をする馬。前半から速いペースで行くことが多く短距離戦を得意とするタイプが多い。

    しかし、「長距離の逃げ馬」という格言もあり、スタミナを温存しながら、平均ペースで逃げて勝負するという馬もいる。

    逃げて勝つことを"逃げ切り"といい、2着にはいることを"逃げ粘る"という。穴狙いは「人気薄の逃げ馬」ともいわれるように、マイペースで逃げると予想以上の力を出すものだ。 

  • 主取り(ぬしとり)
    セリ取り引きにおいて出場した馬に買い手がつかなかったり、また価格が生産者(売り主)の希望に満たないとき、生産者が値段をつけて引き取っていくことをいう。 

  • ねそこない
    馬が夜間寝るときに寝わらのかたまったところや、馬房壁の近くなどで寝た場合、不自然な格好になり、肩や腰、その他に故障が起きることがある。

    このようなとき「ねそこないして...」といわれる。人が枕をはずして寝たとき首筋を痛めることがあるが、それと同じで人間の寝違いと思えばよい。   

  • 乗り込む(のりこむ)
    「中間順調に乗り込んで......」などと使われるように調教を十分に積むことをいう。丹念に調教課程をこなし(急仕上げにならないように)、仕上げていくことを指す場合が多く、休み明けや初出走の馬の状態を判断するとき、乗り込んでいるかどうかがポイントとなる。

    また"長目を乗り込む"という言葉もあるが、これは調教においてキャンターを長目に踏む(距離を長く乗る)ことをいい、実戦に行って息が保つように鍛えることである。

  • パドック
    レース前に出走する競争馬を下見する場所のこと。スタート前に数回にわたって周回する。 

  • ヒモ
    連対馬のことで、2着にくる馬。馬単2着流しのことをヒモ流しと言う。

  • フリー騎手
    厩舎から独立した騎手のこと。 

  • 併走
    2頭以上の馬が並んで走ること。 

  • ボロ
    馬の糞。健康状態を知る目安となります。 

  • マイル
    日本競馬においては1600mのこと。ヤード・ポンド法における正しい定義は1609.3m。過去に(もしくは現在も)ヤード・ポンド法を使われていた国では後者のことを指す場合もある・・・というかそっちの方が一般的である。 

  • 見習い騎手
    免許の通算取得期間が3年未満であって、勝利度数(初めて騎乗した日以降当該競走の出馬投票日前日までに、中央競馬の競走及び理事長が別に指定する競走に騎乗して得た1着の回数)が100回以下の騎手を「見習騎手」という。

    減量騎手ともいわれているが、騎手免許を取ったばかりの若い騎手は、ベテラン騎手に比べると技術的にも未熟のため同一条件で競走した場合どうしても不利になる。そこでこういう騎手に騎乗の機会を多く与え育成を図るために、見習い騎手には減量制度が取られている。

    見習い騎手が特別競走またはハンデキャップ競走以外の平地、障害競走に騎乗するときは、勝利度数が30回以下は3キロ減、31回以上50回以下は2キロ減、51回以上100回以下は1キロ減の負担重量で競馬が出来るというものである。出走馬名表には3キロ減が▲、2キロ減が△、1キロ減は☆で表示される。

  • 無印(むじるし) 
    予想欄でなんの印もつかない馬のことで、人気のない馬のことを無印といっている。

    多頭数のレースになると無印の馬が多くなるが、同じ無印でも能力、状態が印のついている馬と大差ないが印の順がまわらないため無印になっている馬と、実力、状態などがはっきり見劣るため無印になっている馬とがあるので、その辺りを見きわめて馬券作戦を立てたい。

  • 目隠し(めかくし)
    ゲート入りの悪い馬に使うもので、黒い頭巾のようなもので、これをかぶせ目が見えないようにしてゲートインをうながす。 

  • 持ち込み馬
    海外で種付けをして日本で生まれた馬のこと。現在では内国産扱いだが、過去に一時期だけ外国産扱いだった時期があった。マルゼンスキーがちょうどその時期に生まれたためクラシックに出走できずに涙を飲んだのはあまりにも有名。 

  • 屋根
    騎手のこと。乗り役、鞍上とも呼ばれる。

  • 誘導馬(ゆうどうば)
    パドックから本馬場のゴール板まで競走馬の先頭及び最後方から各馬を誘導する馬のこと。誘導馬は競走から引退した外見美しい馬(芦毛か栗毛が多い)が乗馬の調教を受け、務めていることが多い。   

  • 予後不良
    レース中に何らかのアクシデントで馬が骨折し、直る見込みのない状態。

  • ラップタイム
    ラップともいうが、レースや調教における1ハロン(200メートル)ごとのタイム。レースにおけるラップタイムは先頭の馬で計測されるので、逃げ切ったとき以外は勝ち馬自身のラップとは異なる。

    ラップはレースの遅速を表すもので展開を解析するうえで重要なもの。とくに前半の3ハロンでレースの性格が決まることが多く、競馬ブックでは各馬の通過順位から前半の3ハロンを全馬について計算し、能力表に掲載、勝ち馬推理の参考資料としている。 

  • ラチ
    各競馬場、各コースの柵のこと。内側の柵を内ラチ、外側の柵を外ラチという。 

  • 栗東
    JRAの関西にあるトレセン。滋賀県栗太群栗東町にあり、「栗東トレセン」と呼ばれている。関西馬はここで管理されている。  

  • レーシングプログラム
    「レープロ」と呼ばれているもので、JRAが競馬場入場者に配布している公式の出馬表のこと。 

  • ローテーション
    ローテーともいうが、レース間隔(出走してから次走までの間隔)のこと。「中1週」というように表すが、これは1週間の間隔という意味でなく実質2週間の間隔なので注意したい。 

  • 枠入り
    出走馬がゲートの中に入ること。 

  • 枠内転倒
    枠入りした馬が、ゲート内で暴れて中で転倒してしまうこと。 

  • アウトブリード
    サラブレッドは全体的に近親交配をもとに作られてきた動物であるが、血統の5代前までに同一の祖先を持たないような配合をアウトブリードという。異系交配ともいう。
    目的としては、雑種強勢により、馬の生産力、活力、運動能力が増強されることを期待するもの。

  • あおかげ(青鹿毛)
    全身ほとんど黒色で眼及び鼻の周辺、腋、ひばら等がわずかに褐色である。

  • アーニング・インデックス
    種牡馬の優劣を判定するためのめやすで、出走馬1頭当たりの収得賞金の平均値を1.00として、各々の種牡馬の産駒の平均収得賞金の割合を数値で表わしたもの。
    1.00が平均となり、数値が大きくなるほど産駒が多くの賞金を獲得していることを表わす。
    これを算式で示すと
    (産駒の総収得賞金÷産駒の出走頭数)÷(出走馬総収得賞金÷総出走頭数)となる。

更新情報

2010年12月20日 14:55
競馬用語集を更新!【裂蹄(れってい)】
2010年11月27日 15:15
競馬用語集を更新!【一杯】
2010年10月25日 15:24
競馬用語集を更新!【叩く】
2010年9月25日 14:16
競馬用語集を更新!【リーディング・ジョッキー】
2010年5月24日 17:40
競馬用語集を更新!【あおる】

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